10年以上前、我が家には熱帯魚の水槽がありました。
幅60センチほどの、さほど大きくもない水槽に、十数匹の魚と、
水草をレイアウトしたものです。
熱帯魚は特に派手な色合いなので、部屋を暗くして水槽の照明をつけ、
水草をバックに魚を眺めると、その美しさは、熱帯魚飼育ならでは
ではないでしょうか。
やはり、どんな精細なハイビジョン映像も、どんなにリアルなCGも、
実際の水槽には遠く及ばないものです。
しかし、一番のリアリティは、そこに泳ぐ魚や水草が成長し、
死んでいくということです。
パソコンのデータを違って、そこにいる魚は唯一無二の個体で、
ほかに同じ個体は存在しません。一度死んだ個体を元に戻すことも、
成長した個体を小さくすることもできません。
小さな水槽ではありますが、生物が存在する空間であり、
小さいながらのリアリティがあります。
それこそが熱帯魚飼育の醍醐味だと思いますし、
再び味わいたい感覚なのでした。
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